コンクリート診断士

【回顧録】2022年度コンクリート診断士試験

2022年度コンクリート診断士試験

2022年7月24日(日)

試験時間13:30~16:30(3時間)

 

試験会場に着くまで

試験当日の朝は6時過ぎに起きて1時間ほど勉強しました。

13:30からの試験ですが、前年度とは違う会場で試験を受けたため、早めに家を出ることにしました。

 

試験会場付近に某有名ファストフード店があったのでそこでも最後のおさらいの勉強を1時間ほどしました。

そこから歩いて10分もかからないないところが試験会場でした。

いざ試験会場に着くと思ったより人が居ました。
着いたのは確か入場可能な12:45だったと思います。
(あとでGoogleのタイムラインで確認するとほぼあっていました)

エレベータを利用して、会場へ。

 

試験会場に着いてから

肝心の座席ですが、前から10列目ぐらいでした。

1部屋に横4机、縦25机ぐらいでした。
てことは100机ぐらいでしょうか。
わかりづらい表現で申し訳ないです。

1机に2人ないし1人でジグザクに着席するように配置されていました。

 

私はあいにく1机2人掛けの席だったのですが、

隣は私が着席するとすぐに座ってきたので残念!と思いながら

一応テキストを読んで最後の悪あがきをしていました。

ちなみに私の席の10列目ぐらいから辺りを見渡す範囲でしたが女性は1人しかいないようでした。

 

試験開始

試験が始まり、いつものことながら択一問題を飛ばして、まずは最後の記述の問題を確認しました。

問題Ⅰの建築はもともと勉強していなかったので、問題Ⅱの土木を回答するつもりで挑みましたが、
建築も建築らしくなくRC造の汚水処理施設でした。

これは珍しい。

 

建築問題でも回答できなくはなかったのですが、当初の予定通り普段勉強していた土木を選ぶことに。

ふむふむ、RC鉄道高架橋か・・・。

軽~く問題を読んでみると、出題は例年通りかなぁというのが第一の感想です。

今年はASRがくると思って重点的に覚えていたのですが、内容はASRではなく塩害でした。
昨年も塩害だったような気がしますが、どうでしたでしょうか。

記述の確認も終わり、四肢択一を1から順に解いていたのですが、あんまり過去問と全く同じものがなかったように思います。
過去問にプラスするような形で出題されていたので、過去問の正答内容もきちんと理解する必要があります。

 

なんだかんだで四肢択一はおよそ60分かかりました。

残りは記述に時間を充てて最後に択一の確認をしようという算段でしたが、

記述の最初の骨子のところで相当時間を費やしてしまって、

書いている途中でこれはもう間に合わないかと思って相当焦りました。

記述に取りかかる前に、択一のマークシートへ転記をしました。

 

記述式問題

一応整理しておきます。

記述式問題は、問題Ⅰおよび問題Ⅱの2問題があり、いずれか1題を選択して答えます。

ちなみに解答用紙の左上の方に選択した問題の番号を記入する欄があるので、記入するようにしましょう。

番号が記入されていない場合は採点の対象外となります。

合計1000文字以内での回答です。

問題Ⅰ:建築

内陸部の食品工業団地にある供用開始から40年を経過したRC造の汚水処理施設内部のついて

【問1】
A部の変状の発生原因を推定し、推定理由を述べる。変状の程度に差が生じる原因の説明。

【問2】
B部の変状の発生原因と推定理由を述べる。

【問3】
A部およびB部における変状の発生原因の特定に必要な調査項目を重要なものから3つ示し、この施設を今後30年間使用するための補修方法の提案。

問題Ⅱ:土木

大規模なコンクリートの剥落が生じたRC鉄道高架橋について

【問1】
A区間変状原因を推定し、推定理由を述べる。
また、B区間には変状が生じていない理由も述べる。

【問2】
問1を踏まえて、A区間の劣化機構を特定するための調査方法を重要なものから2つ
A区間の対策範囲を決定するために必要な調査方法を優先度の高いものから2つそれぞれ述べる。

【問3】
A区間を今後30年間供用するために必要な対策のうち、
優先的と考えられるものを2つ選び、その内容と選定理由を述べる。


赤文字のところが今回の試験から新たに問わられた箇所となります。

重要なものや優先度の高いものを複数挙げた上で回答しなければなりません。

おそらく来年度も同様の傾向となるでしょう。

 

前述のとおり私は問Ⅱの土木を選択したわけですが、整理してみると土木の方が問われていることが多い気がします。

試験中にメモした骨子?的なものがあるのでここに記録として残したいと思います。

あっているかどうかわかりませんのでご留意ください。

 

※これ以降は試験から3か月以上も経って記事を書いていますので覚えていない箇所もあります。

 

記述式メモ

【図および写真、表から読み取れること】

・凍害、ASRの可能性は低い
・防水層なし(床板上面から雨水浸入)
・骨材に海砂・・・内在塩分あり(塩化物イオン濃度高い、フリーデル氏塩)

A区間
・床板に剥落と浮き
・鉄筋錆びている
・供用~30年後:表面被覆している
・湿度高め(70%)

 

時間がなかったのかB区間のメモがなく、次に問1~問3としてまとめていました。

 

【問1】

A区間の床板の変状原因
→湿度高め、塩化物イオン濃度高め
その理由
→鉄筋がさびによるCO剥落・浮き、海砂使用、防水層なし
その結果、中性化と塩害の複合劣化と推察される

B区間の床板に変状が生じていない理由
→室内用途のため、湿度低いが中性化も進んでいる(進展期)

 

【問2】

問1を踏まえて劣化機構を特定するための調査方法(重要なもの2つ)
→打音・漏水調査 コア採取 はつり法
交流インピーダンス・・・鉄筋腐食速度の調査

対象範囲を決定するために必要な調査(優先度高いもの2つ)
→AE法、腐食範囲を調査
はつり法 コア 示差熱重量分析

 

【問3】

A区間を今後30年供用するための対策(優先的なもの2つ)+内容と選定理由
1.再アルカリ化工法→脱塩工法
2.断面修復工法(ポリマーセメントモルタル)
3.防水層
4.雨水排水施設の整備

 

以上がメモ書きです。

これらを踏まえて、解答用紙に肉付けしながら記入していきました。
もちろん、メモなので解答用紙には他のことも書きましたし、書いていないものもあります。

 

とにかく時間が解答用紙にも記入している段階でもなかなか手が進まなくて、

考えている時間が長かったように思います。

余裕もないのでいつもなら残りの空白行とか書いていたりしていたのですが、

今回は見当たらなかったです。

 

試験の残り時間あと5分くらいのところで一通り記述が終わったので、

記述の読みなおしと択一の転記ミスの再確認をしました。

 

残り時間も数分ぐらいしかなかったと思いますが、

私が恒例としている択一試験での自己採点を殴り書きの字で書き残していました。

試験時の自己採点

○は自信のある解答(1点)
△は2択まで絞れた解答(0.5点)1/2の確率として
✕は全く自信のない解答(0.25点)1/4の確率として○が11問で11点
△が15問で7.5点
✕が14問で3点
合計21.5点
21.5/40点(54%)

〇40点満点とした場合で考えています。

 

合格基準四択で7割以上とれてなおかつ、論文も基準点以上と言われているため、

今みると酷いものですね。

結果としては、いい意味で期待を裏切っていたので良かったのですが。

 

当日はこんな感じだったので相当疲れました。

試験が終わって感じたことは、あぁ落ちたなぁでした。

記述も何とか文字を埋めるような形になってしまったので、手応えはほとんどなかったです。

帰路もクタクタだでした。

 

以上が、試験当日の回顧録となります。

中々時間が取れなくて途中からは3ヵ月前のことを思い出しながらのエントリーとなりました。

 

時系列でいいますと、このあと試験後感想や速報答え合わせになります。

サクッと読めるのでぜひ読んでみてください。

2022年度コンクリート診断士試験お疲れさまでした

2022年度コンクリート診断士の速報答え合わせ

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

記録に残す

とても重要なことだと感じさせられました

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